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漫画好きの読書箱

好きな本や漫画のネタバレと感想。

「狂った螺旋」ネタバレ(漫画・惨殺の地~津山30人殺しは巡る)

惨殺の地ネタバレ

藤森治見先生が描く、OLがストーカーに付け狙われるサイコホラーな漫画「狂った螺旋」のネタバレです。

※短編漫画集「惨殺の地~津山30人殺しは巡る~」に収録されている作品です。

車の事故がきっかけでお付き合いするようになった男性が、次第にその本性をあらわしはじめ、追い詰められていく女性の姿が描かれています。

「狂った螺旋」ネタバレ

車の事故で知り合った男性

OLの磯中ちづるはある日、車をバックさせていたときに急に出てきた高級外車にぶつかってしまう。

「まいったなあ、この外車、2000万円するんですよね」

運転手の男性・石田俊樹はそう言いながらも「お互い怪我がなくてよかった」とやさしげな人物だった。

必死に謝るちづると連絡先を交換して、修理代はお互いの自損で直すことに決めた。

運命の出会い?食事に誘われる

石田はちづるを高級レストランへ食事に誘い、花束を渡して「僕、あなたに一目惚れしてしまって」とアプローチしてきた。

車の事故なんてどうでもいいほど、可憐なちづるに心を奪われ、これは運命だと思ったというのだ。

「僕とお付き合いしていただけませんか?」

奇妙な出会いであったが、こんなふうに男性から口説かれたことのないちづるは、交際をOKする。

次第に本性を表す男

穏やかで優しそうで収入もありそうに見える石田。

誕生日プレゼントだ、とちづるにノートパソコンをくれて「いっぱいメールしようね!」という。パソコンの初期設定はすべて彼がやっておいてくれた。

再びレストランでデートしていると、苦手な食べ物を残したちづるを見て、石田は急にキレ始めた。

「謝れ。食べ物を粗末にするなんて最低だ」

顔つきも変わり、恐ろしい声音で周りの人もジロジロと見ている中、ちづるは平身低頭で謝らされる。

さらにその帰り道、車で送ってくれた石田は飛び出してきた猫を跳ね飛ばして笑う。

「ハハハ、動物ってなんであんなに馬鹿なんだろうね」

今までに、何度も犬や猫をはねてきた、というのだ。やっとちづるは「なんなのこの人」と、石田の異常性に気づいたが、すでに遅かった。

忍び寄る魔の手

石田はちづるが見ていないスキに勝手にバッグの中をあさっていた。勝手に携帯の中にある男の人の番号を消去し、生理用品までチェックしていた。

石田の行動は、次第にエスカレートしていく。

ちづるが会社の食事会で帰りが遅くなると、部屋の前で待ち伏せしていて「他の男と遊んでたんじゃないのか!」と突き飛ばした。

「今すぐ土下座しろ!」

と謝らせた挙句、裸にさせられて殴るけるの暴行を受ける。怯えたいちづるは、彼からのメールには即レスし、パソコンが動かなくなると何をされるかわからないとふるえた。

修理屋にもちこむと、スクリーンセーバーに石田の顔が一瞬だけ映り込む「サブリミナル映像」が仕込まれており、いまさらながらに石田の異常さに気づく。

追いかけてくるストーカー

「もうあなたとはお付き合いできません!」

意を決して、電話で伝えるちづるだったが、石田は「絶対に君を離さない」と話が通じない。

そして、あの自動車事故も彼の仕業だと判明した。石田は最初からちづるに近づくために、わざと車をぶつけていたのだった。

どこまでも追いかけてくる石田から逃げるため、ちづるは会社をやめて実家へ戻ることにした。

石田は会社へ押しかけて「ちづるの居場所を教えろ」と迫り、警察を呼んでいる間に姿を消した。

「狂った螺旋」の感想

怖すぎ・・・怖すぎです!

一見、やさしくて普通のいい人に見える男性が、一皮剥いたら超おっかないストーカー男だった、というサイコ・ホラー。

彼女に近づくためにわざと車の事故を装ったり、平気で猫をひきころしてしまったり、何を話しても会話が通じなかったりと現代的恐怖のオンパレードです。

一番怖いのは、会話ができないことかな・・・「やめてください」と言っても、すべて脳内変換して自分の都合のいいように解釈して「たくさんふたりのことを語り合おうよ」とかゾワ〜っとしてきます。

GPSで追っかけてくるから携帯も破棄しなきゃ逃げられない、なんてリアルすぎです。はっきり言って、幽霊やゾンビよりも怖い・・・。サイコホラー好きなら読んでおきたい作品です。

 

なお、「狂った螺旋」は「惨殺の地」に収録されています。 

>>「惨殺の地~津山30人殺しは巡る~」試し読み