読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

漫画好きの読書箱

好きな本や漫画のネタバレと感想。

冷たい校舎の時は止まる(漫画)ネタバレ感想 辻村深月・新川直司

辻村深月・新川直司作 漫画「冷たい校舎の時は止まる」は、校舎の中に閉じ込められた8人の生徒たちの奇妙な物語です。止まったままの時計、出ることができない扉。その謎を解く鍵は一体どこに?

「冷たい校舎の時は止まる」ネタバレ

学園祭で学校の屋上から誰かが飛び降り自殺をし、新聞にも掲載されて大ニュースになる。

その事件から2ヶ月後、生徒たちは普段通りの日常を少しずつ取り戻していた。記録的な大雪が降り、受験勉強でピリピリしている中でやってきた登校日。

 

教室にいたのは6人。やけに静かで大雪だからといっても人気がない。しかも、先生たちもいない。生徒たちで玄関に向かうと、扉の鍵があかない。やんちゃな菅原がドアを割ろうと机を投げつけても、傷ひとつつかない。試しに窓をわろうとしても、無理。

何かがおかしい、とようやくみんなが気づき始める。あとから昭彦と景子も合流し、生徒は8名になる。携帯もつながらず、外部との接触は一切絶たれる。

 

黒板に「おもいだした?」という不思議なメッセージ。時計は5時53分でストップし、時が止まっていた。

それは学園祭で飛び降り自殺が起こった時間。あれだけ大騒ぎになったのに、生徒たちの誰一人してして「誰が飛び降りたのか」が思い出せない。

この8人の中に、飛び降りたやつがいる・・・。完全に孤立させられ、亡霊によって閉じ込められたのではないかと鷹野は言う。


一番最初に思い出したのは充。屋上で山内さんに告白され、佐伯リカが好きだから、と断ったこと。榊先生に見つかり、「人は二度死ぬ。肉体が朽ちるときと、記憶から忘れ去られるときに」と話した記憶。

すべてを思い出した充は、大量の血痕を廊下に残して消えてしまう。ほんの少しだけ、時間が進む時計。

 

あの日、死んだのは誰なのか。そしてひとり、またひとり消えていき真実を思い出していくーー

感想

第31回メフィスト賞受賞作の小説を原作としている作品で、独特な世界観があります。読めばわかりますが、登場人物の「辻村深月」は作者さんと同じ名前なんですよね。それに気づいてしまうと、読みながらどうしても何か特別な思い入れがあるんだろうなーという目で見てしまいます。

やはり、彼女がこの事件の謎を解く鍵を握っていたわけですが、彼女が大元の原因と見せかけて、じつは・・・という展開です。

 

青春のありがちな恋のさやあて、好きな人にはべつの好きな人がいて振られてしまったり。ひとりひとりの生徒の人生の悩み、孤独が丁寧に描かれています。

榊先生の謎解きのあたりはやられたなあ、感がありましたが、どちらかと言うとミステリーテイストを味わいたいなら原作を読んだほうがいいかもしれないと思いました。

>>「冷たい校舎の時は止まる」試し読み