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両性具有の巫女ヒミコ ネタバレ感想 柳田やなぎ作

古代日本において存在したとされる邪馬台国と、謎に包まれた女王・卑弥呼。歴史では、卑弥呼は決して人前に顔を晒さず、弟に神の言葉を伝えた、と言います。

柳田やなぎ先生が描く、「まんがグリム童話 両性具有の巫女ヒミコ」は卑弥呼の逸話をもとに「女王ヒミコは両性具有だった!」という設定を加えたミステリアスな物語です。

こちらでは、第一話のあらすじをご案内します。

両性具有の巫女ヒミコのネタバレ

孤独な邪馬台国の巫女・ヒミコ

神の言葉を聞くことができる巫女として、男性から遠ざけられて暮らすヒミコは、風の中にある気配を感じ取り、雨降りの予言を出す。

「ヒミコ様、ありがたきお言葉」

皆はヒミコの名を称えるが、神を汚すことになるから、と近づいて来る者はいない。ヒミコの側近くに仕えるのは召使のカヤデだけだった。

 

少年のような体

神託を降ろすために力を使い、疲れたヒミコにカヤデは男女のまぐわいの薬をなぜかもってきた。

「私には一生、必要ない薬だ」

巫女は決して男とまぐわってはならない。けれど、カヤデはこの薬を飲むと体が魅力的になるから、とすすめる。

「ヒミコ様は、お美しい女性です」

その言葉を皮肉、と受け取ったヒミコは自らの裸身をさらしてみせた。

まるで成長しない、少年のような体。たとえ自分を見たとしても、一体誰が抱く気になるだろうか。

ヒミコは自分がほとんど男のような体をしていることに、強いコンプレックスを抱いていたのだった。

 

夢の中に弟が現れる

カヤデに飲まされた薬が効いて、体の奥がムズムズしてくるヒミコは初めての感覚に苦しむ。

そして夢の中で自分を呼ぶ声を聞いた。

「あなたの弟だ。あなたを助けに来た。
ほら、こんなに苦しんでいる」

悶えるヒミコを哀れんで、見たこともない弟だと名乗る少年は淫靡な夢を見せてくれた。

 

外に出て少年と出会う

おかしな夢を見てしまった、とあれは神のお告げの一つなのだろうかといぶかしむヒミコ。

風の中に鉄の匂いが混じり、近隣諸国の動きもあやしい。

鉄の匂いは武器の匂い。近々、戦が起こってもおかしくはない。

「鉄の匂いは嫌いだ」

そう言うとヒミコは護衛もつけずに外へ出かけた。

 

子供のころのように、何にも縛られずに野で遊んだ昔のように自由に散歩するヒミコであったが、川辺で煮炊きをしていた少年を見つけた。

そのスープから漂う匂いは毒草のものであり、「飲むな!毒草が混じっているぞ!」と警告した。

けれど少年は嘘をつくな、とヒミコを叩いてしまう。

だが、こぼしたスープを小鳥が飲んで弱るのを見て、ようやく少年は信じてくれた。

自分のことを巫女だと知らない少年の態度はとても新鮮で、ヒミコは「こんなやつ、館に絶対いない」と赤くなる。

 

両性具有の巫女ヒミコの感想

古代日本の物語って、すごく好きなんですよね。邪馬台国の卑弥呼伝説も大好きです。

神のお告げを聞く巫女はもちろん、純潔でなければならず、男とは一生会うこともなかった卑弥呼でしたが、この漫画のヒミコはちょっぴりH要素の入った設定で、これはこれでいいですね。

歴史では弟としか口をきかなかった卑弥呼でしたが、こちらのヒミコは夢の中で弟と出会い、身体を重ねるというエロティックな展開。

女としての悦びを取るか、巫女としての使命をとるのか。ヒミコの恋の行方にドキドキです。

 

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