読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

漫画好きの読書箱

好きな本や漫画のネタバレと感想。

ママが僕を殺した~実録・児童虐待死事件~ネタバレ(漫画)

実際に起こった痛ましい児童虐待死事件を、藤田素子先生が漫画化した「ママが僕を殺した~実録・児童虐待死事件~」。

血の繋がった我が子を、とことんまでにいたぶる鬼母、その同棲相手。実話とは思いたくないほどの鬼の所業に、ゾッとする内容です。

こちらでは第一話「この子・・・嫌い!」のあらすじをご案内します。2016年埼玉県3歳女児やけど放置死事件がモデルとなっています。

ママが僕を殺した第一話「この子・・・嫌い!」ネタバレ

姉をかわいがり、妹だけ虐待する鬼母

2015年埼玉県某所、「鬼畜母」景子は当時22歳で、年子の娘たち、4歳の舞花、3歳の千花がいました。

内縁の夫・ヒロヤと暮らし、はじめはヒロヤは景子が千花を虐待するのをなだめる立場でした。

 

景子は姉の舞花は普通にかわいがるのに、妹の千花だけになぜか辛く当たり、ちょっとしたことでビンタし、怒鳴ります。

「無駄に明るくてムカつくのよ、こいつ」

実の娘なのに、心から憎々しげに告げる母親。

ヒロヤはバツイチで子供がいたこともあって、娘たちのパパとしてかわいがろうとしていました。景子の鬼母ぶりに、さすがにドン引きして「おまえ、こえーよ」「やりすぎ」と止めますが、景子の千花への虐待は止まりません。

千花への虐待の理由

景子が舞花を産んだとき、旦那の実家でにぎやかに祝福され、幸せを感じていました。ところが、千花がお腹にできた直後に旦那と大喧嘩になり、離婚することになったのです。

景子にとって、千花はかわいい娘ではなく、自分に不幸を運んでくる「疫病神」にしか思えず、「どうしてもかわいく思えない」と公言してはばかりませんでした。

自分が不幸な目にあったのは、千花が生まれてきたせいだ。景子は無意識のうちにそう考えていたのです。

内縁の夫も虐待に加わるようになる

景子が千花を邪険にするたびに、かばってくれた優しいお父さんだったヒロヤ。ところが、ある日をさかいに、彼も虐待者となってしまいます。

景子が子供ができた、と報告してヒロヤは千花へのむごい虐待ぶりを見ていただけに、自分の子供をこの女が愛せるはずがない、と思い始めます。

「基本ガキ、好きじゃないだろ」

そういって、産まないでほしいと景子に言いますが、景子はこれからはかわいがる!と約束し産みたいと言ってゆずりません。

 

けれどよくよく考えてみれば、血のつながりのない他人の娘ふたりの父親は、ヒロヤにとって荷が重く、イライラがつのります。

「パパ、お仕事帰りはいつも臭いから、千花飛ばしてあげる」
「くさいの、とんでけー、フーフー」

保育園のお迎えで、千花が無邪気に言った一言で、ヒロヤはキレてしまいました。車を止めて、千花に暴力を加えるヒロヤ。

それ以降、景子と共に日常的な虐待を千花に加えるようになったのです。

警察に通報されるが・・・

夫婦で「今日はどんな虐待する?」と相談にするようになったことをきっかけに、千花への虐待はエスカレートしていきます。

「臭い」と言った千花の鼻を血が出るまでつねったり、ホームセンターで工具や南京錠を買ってきてロープでつないだり、外に出されたり、人目につくようになって警察にとうとう通報されます。

やってきた警官には「お風呂を嫌がるから、しつけで怒っただけ」と言い張り、千花の顔にあるアザを隠すために厚い化粧をさせてうまくごまかしきります。

そしてヒロヤは化粧を落とすために、風呂場のシャワーを出して・・・

第一話の感想

子供をもってはいけない未成熟な親に育てられたかわいそうな子供たちの姿が描かれた虐待漫画ですが、なぜ血のつながりのある実の娘に対してこんなひどいことができるんだろうか、と思わずにはいられません。

日常的に姉と差別され、鬼母からいじめを受け、叩かれ、満足に食べさせてもらえず、挙げ句の果てに熱湯をかけられ、放置・・・。

一体人間のやることだろうか、と。3歳といえば、子供の一番かわいい盛りで、血がつながっていない継母ならいざしらず、自分が産んだ娘ですからねえ。理解できません。

 

内縁の夫も、最初はそれほどひどい人間ではなかったようですが、景子に感化されて同じように虐待をし始めます。

周囲の人たちが明らかに気づくほど、ひどい虐待だったにもかかわらず、最悪の結末を迎えるまで誰も助けてくれなかった娘の気持ちを考えると、どんなに辛かっただろう、と涙が出てきます。

 

お姉ちゃんはかわいがっているのに、自分だけなぜ、ときっと感じていたでしょうね。

なお、この作品には実話の虐待事件をもとにした「ママといっしょに寝たい」「お母さん、大好き」(前後編)も含まれています。

虐待事件の闇を描いた3作品なので、気分が落ち込みそうな方は、試し読みして合わなさそうだったら読まないほうがいいかもです。

 

>>「ママが僕を殺した~実録・児童虐待死事件~」試し読み