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漫画好きの読書箱

好きな本や漫画のネタバレと感想。

漫画「生贄投票」ネタバレ感想  江戸川エドガワ/葛西竜哉

江戸川エドガワ/葛西竜哉作 漫画「生贄投票」は、ある日スマホに突然アプリが表示され、クラスメイトたちが全員で投票して生け贄に選ばれたものに「社会的死」がもたらされるという学園サバイバルゲームです。このお話は、エブリスタで連載されていた小説が原作となっています。

「生贄投票」ネタバレ

クラスの女王様と従者

高校2年生の今治美奈都は歩きながらスマホが手放せない、現代っ子。クラスでは容姿や成績によってヒエラルキーができており、それによってグループも分かれている。美奈都がいるのは入山環奈のいるトップグループで、クラスの空気をつくっています。

環奈は読者モデルもしており、美少女でクラスのアイドル的存在。美奈都は同じグループとはいえ、グループ内では環奈のパシリでした。まるでクラスで女王様のようにふるまう環奈に、美奈都は付き従う従者のようにジュースを買いに行かされることも普通。

生贄投票という名のアプリ

美奈都はスマホのゲームアプリにハマっていて、クラスでやっている人も多く、それを聞いた環奈も「やってみるか」と言い出します。気ままにふるまっても許される環奈は、美奈都がマインで話しかけても既読無視してきます。

美奈都はムスッとしながらスマホをいじっていると、突然「生贄投票」というアプリが立ち上がり、どこを押しても消えません。そしてクラスメイトの一覧表が表示されて「タップで投票へ」と書かれています。

試しに触ってみると、自分の名前はタップできないようになっていました。説明文には「投票により選ばれた者は24時間以内に課題をクリアできなかった時、生贄とする。生贄には社会的死が与えられる」とあって、投票の結果は本日12時に発表する、と書いてありました。

生贄になってしまった環奈

いたずらだろう、と軽い気持ちで美奈都は環奈の名前をタップして投票してしまいます。普段から自分を下に扱っていて、マインにすら返事しないことにむかついていたのです。

そのあと、クラスのマイングループは大騒ぎで、環奈も「怖くて眠れないよ」と投稿しており、美奈都の胸はズキッとします。翌朝、誰に投票したのか、とクラス中が大騒ぎになっていて、美奈都は罪悪感から環奈の顔が見れません。

オハヨッと肩を叩かれても、顔をそむけて環奈と視線を合わせずに済ませました。そして12時の投票結果発表で、環奈が「今週の生贄」に選ばれてしまいます。クラス全員で1万回のタップをすれば「社会的死」をまぬがれる・・・けれども環奈には実は人望はなく、生贄になってしまいます。

「生贄投票」の感想

唐突に始まる謎のゲーム「生贄投票」。クラスメイトたちがお互いに「誰に投票するのか」で疑心暗鬼になりながらやっきになってお互いを裏切り、不信感をいだき合います。

一体誰がなんの目的でこんなアプリをみんなのスマホに仕込んだのか。ゲームのルールにあらがうように美奈都は真相を探ります。そして行き着いたのが『二階堂ありさ』という教師の存在で、かつて環奈が中心となって自殺へ追い込んだ過去があったことがわかります。

このアプリは、死んだ先生の呪いなのか。そしてみんなで協力すればこの呪いを解ける!と自ら美奈都は「生贄」になると決めます。お互いを疑ってバラバラだったクラスをまとめあげるその団結力で一旦はクリアできるものの、「新ゲーム」がはじまってしまい、ますますゲームは困難になっていきます。

「社会的死」というのは文字通り、肉体的な死ではなく名誉を傷つけられる・恥ずかしい秘密を暴露される、といった類のことです。ですから「生贄」と言ってもカタルシスは低めで、ドギツイのが苦手な方でも読めるお話です。

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