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明日が見えない~イジメの傷~ネタバレ まるいぴよこ

いじめに耐えきれずに、死を選んでしまった我が子・・・そんな壮絶な実体験を漫画化した、まるいぴよこ作「明日が見えない~イジメの傷~」。

明るくて素直で、優しかった息子がなぜあんなことに、という母親の無念が伝わってくる物語。

こちらでは簡単なあらすじと、感想をご案内します。

「明日が見えない~イジメの傷~」ネタバレ

笑顔がなくなり怪我をして帰宅する息子

主婦・鈴木良子は中2の息子・優と章の娘がいて姑と同居、夫は単身赴任中。

妹の面倒見もいい明るくやさしい息子だったのに、最近何か様子がおかしい。

塾をサボるようになり、汚れた制服と顔にアザをつけて帰ってきて、ムスッとした顔で笑うことがなくなった。

姑は「男の子なんだから、ケンカでもするでしょ」と何事もないかのように言うが、良子には普通じゃないように思われた。

怪我をした理由を尋ねても「ふざけて、転んだ」とだけ言って、部屋に閉じこもってしまうのだ。


息子の友達と遭遇

翌日、優は熱を出して学校を休んでしまう。

「ねえ、優、学校で何かあったの?」

そう聞いても、息子は別に何もない、とそっぽを向く。

 

息子と仲がいい友達の小林くんと仲間たちが買い物帰りに自宅から出てくるところで遭遇し、良子は声をかけた。彼らは、優の見舞いに来てくれたようだった。

「ねえ、優に学校で何かなかった?誰かとケンカしているとか?」

そう尋ねると小林くんはビクッとしたが、一緒にいた取り巻きたちの顔色をみながら「さあ、別に」とだけ答えた。

翌日、優はまだ具合が悪そうだったのに、無理をして登校していった。

 

ショック!いじめの証拠を発見!!

何かがおかしい、と感じた良子は罪悪感を感じながらも息子の部屋を漁った。

すると、ベッドの下からボロボロに破られた服や靴が出てきて、ノートには「うぜえ、死ね」などのひどい罵倒が書かれ、明らかにいじめを受けているのがわかった。

「やっぱり、優は学校でいじめにあってるんだわ」

帰ってきた優にもう一度話を聞くと、「学校には言わないで。よけいやられるだけだから」と暗くうつむく。

お願いだから、ひとりで悩まないでねと話しかける良子だったが、息子に笑顔は戻らなかった。

 

いじめに耐えかねて息子は自殺未遂

なんとかできないか、と良子は夫に電話で相談するが、子供のことはすべて妻任せで「おまえが甘いからいじめられるような弱いやつになるんだ」と親身になってはくれなかった。

学校に相談してみよう、と訪ねると先生は「学校としてもいじめに配慮して気をつけています」と口当たりの良いことはいうものの、何もしてくれない。

日に日に、つらそうな様子で帰宅する優は、ある日水浸しでボロボロになっており部屋に閉じこもった。

「なんでもない!ほうっておいて!!」

泣き続ける息子は冬休みの間ずっと引きこもっており、冬休み最後の日に「もう大丈夫だよ、心配かけてごめんね」とやっと笑顔を見せてくれた。

だが、その翌日、良子が優の部屋を訪れると、窓辺でぶら下がっている息子の姿が・・・!?

 

「明日が見えない~イジメの傷~」の感想

 学校という閉鎖的な空間では、逃げ場のないいじめがしばしば発生します。

ターゲットになるのは、大抵は「優しい子」です。おとなしくて、攻撃しても抵抗してこない、反撃すら考えないような思いやりのある子。

 

この物語の優も、名前のとおり優しい子でもともとは、友人の小林がひどいいじめにあっていたのを助けたことからターゲットにされてしまいました。

そして助けられたはずの小林が、自分の身代わりにいじめられてくれるのなら、といじめ側に加わっていたという無情さ。

 

毎日のいじめという辛さだけではなく、友達だと思っていた存在からも裏切られたことは、子供の心に大きなキズをつけます。

耐えきれずにとうとう死を選ぼうとした優でしたが、お母さんが気づいたおかげで一命をとりとめます。

 

腹が立ったのは、単身赴任のお父さんの対応で、まるで他人事のように「面倒なことをしてくれた」と妻に丸投げ。こういうお父さん、イラナイですよね・・・。

エグいまでにいじめの悲惨さを描くまるいぴよこ先生ならではの、お話でした。

 

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