漫画好きの読書箱

好きな本や漫画のネタバレと感想。

漫画「グ・ラ・メ!~大宰相の料理人~」ネタバレ感想 大崎充

西村ミツル/原作/大崎充/漫画「グ・ラ・メ!~大宰相の料理人~」は、永年の時を経て蘇った官邸料理人となる女性のお話です。新首相阿藤のもと、開かれた官邸をアピールするために選ばれた25歳の女の子・一木くるみの活躍が描かれています。

「グ・ラ・メ!~大宰相の料理人~」ネタバレ

一木くるみは横浜生まれの25歳、調理学校を卒業後、東京麻布のシェフに師事したあと、渡米してワシントンの日本大使公邸料理人を3年つとめあげた女の子。

アメリカから帰ってきて、外務省の人から「政務担当首相秘書官・古賀と9時に面会するように」と言われて首相官邸に行ったものの、侵入者として警備に追われてひどいめにあいます。

くるみには知らされていませんでしたが、大沢シェフがくるみを「官邸料理人」に推薦していたため呼ばれたのでした。新しい首相になった阿藤一郎は政治の陰で果たす「食」の役割を重視しており、「料亭政治」を払拭するためにも官邸料理人を復活させることにしたのです。

くるみは官邸料理人として、ゲストに料理をつくり首相のアシストをすることになります。

>>「グ・ラ・メ!~大宰相の料理人~」試し読み

くるみの実力!

見た目は頼りなさそうな普通の女の子ですが、一旦厨房に入れば彼女は一流の料理人。首相に何を求められているのかを察して、究極の一皿を出します。

首相をいびるうるさ型の政治家に出した料理は、冷めたスープに焼けた石を入れたリゾット。首相が「冷めたピザ」と酷評されたことに対する、応援の料理だったのです。その意志をくみとって、うまく首相は自分の心はこの石のように燃えたぎっている、と伝えます。

そしてくるみは阿藤首相から料理人として「OK」がもらえたのです。

「グ・ラ・メ!~大宰相の料理人~」の感想

フランスの美食家・ブリア・サヴァランは「食卓にこそ政治の極致がある」と述べており、そこに出された料理には何らかの意味を含んでいなければならないのだ、と言います。

くるみは官邸料理人として単においしい料理をつくるだけではなく、ゲストたちが料理からメッセージを受け取れるような料理を期待されています。それはくるみ自身が「一皿の料理にメッセージを込める男」と呼ばれている大沢シェフの愛弟子でもあったからです。

官邸でふるまわれる料理と、そこで起こる数々のドラマ。大宰相となる阿藤首相のために、くるみは彼にふさわしい料理人として大活躍していくさまは爽快です。