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漫画好きの読書箱

好きな本や漫画のネタバレと感想。

「極彩の家」1巻1話のネタバレ感想 びっけ作

びっけ先生作の「極彩の家」1巻1話のあらすじと感想です。こちらの作品はウイングスの連載作品です。「色」をテーマにした作品だけあって、カラーイラストが美しく、デジタル版で雑誌掲載時のカラーが再現されています。

「極彩の家」1巻1話のあらすじ【ネタバレあり】

山奥の寺院と鮮やかな髪の子供たち

山奥にある寺院に、目がくらむほど鮮やかな髪の色の子供たちが集められ、暮らしていました。この国では、国民は茶色の髪をしていますが、時折生まれてくる鮮やかな色の髪を持つ子供は寺院に預けられ、その髪は極上の顔料として奉納されていたのです。

彼らの髪は切り落とされた途端、ポロポロと粉に変わり、顔料は国の芸術家の手によって国の行事や作品などに使用されるのでした。その寺院に、また新しい子供がひとり、やってきます。少年の髪の色は漆黒で、非常に珍しい貴重な色。

そして髪の色にふさわしい名前をつけられ、少年は『烏羽』と名付けられます。この寺院でもたったひとりの黒い髪の子供でした。

色奉の儀と青の髪の天藍

青の髪の天藍は、寺院の中でもっとも綺麗な青い色をもつ子でした。長く伸ばした髪を、「色奉の儀」と呼ばれる儀式で切り落とし、奉納するのです。烏羽は天藍の色奉の儀を見て、綺麗だと思います。

そして僧侶から1ヶ月後に、同じように色奉の儀を務めるようにと言い渡されます。来たくて来たわけじゃないのに、珍獣のようにジロジロ見られ、あれをしろこれをしろと言われてイラつく烏羽は、寺院の外へ逃げ出そうとします。

紅と出会う烏羽

烏羽は逃げ出そうとして、美しい庭園に出ます。不思議とそこに佇んでいるだけで、髪が喜んでいるような・・・。そこに赤い髪の紅がやってきます。

烏羽は着物を着慣れていないのを見ると、紅は着付けをしてやり、髪を整えてやります。香油を塗った櫛で髪をすいて、経典を読むと髪が喜ぶよ、と教える紅に烏羽は礼を言います。

「ようこそ極彩の家へ」そう微笑む紅に、烏羽は逃げ出すのをすっかり忘れてしまうのでした。僧侶に見つかって授業へ戻されますが、そこで子供たちから紅の噂を聞きます。赤い髪の中でも特別な真紅をもつ紅は、優しい先輩としても知られていました。

天藍といさかいの予感

子供たちから顔料がほしい人から指名されると聞いて、次回の色奉の儀の役に選ばれたと烏羽は話します。その話を聞いていた天藍は、面白くない様子で立ち去ります。

その役目はずっと続けて天藍がしてきたことで、同じ年代で一番美しい自分の髪を誇りに思っていたからです。誰よりも努力してきたのに、珍しい黒髪だというだけで烏羽に役目を奪われた天藍は、嫉妬心に襲われます。

「極彩の家」1巻1話の感想

国の中で時折生まれてくる、美しい色の髪の子供たち。彼らは幼い頃から寺院で暮らし、極彩の家での生活になじんでいます。

中でも極上の色彩とされる「漆黒」を持つ烏羽は、ほかの子供たちとは違い、ある程度大きくなってから寺院に移りました。だからみんなが知っているしきたりも生活様式も知りませんが、助けてくれる存在にも出会います。

彼の母親は黒髪であることを隠し続けてきて、「絶対に帽子を取るな」と烏羽に教えていました。なにやらわけありな様子。自分自身はその黒髪を気味が悪い、と感じており、いきなり美しい国宝だと言われて戸惑っている姿がかわいいですね。

不思議なファンタジーの世界に魅了されていく、美しい物語です。次回は天藍との絡みがみられそうですね。

 

びっけ先生作の「王国の子」のレビューもしています。

 

mangazuki.hateblo.jp