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漫画好きの読書箱

好きな本や漫画のネタバレと感想。

外道の歌 第2巻ネタバレ 自己顕示欲の塊の女 渡邊ダイスケ

渡邊ダイスケ先生の漫画「外道の歌」の第2巻が出ました。1巻ではカモの過去編でしたが、第2巻では自己顕示欲の塊のような女・加藤真理江が罪を犯してカモたちに裁かれるまでの人生が描かれています。

そして「練馬区の殺人鬼」園田の新たな犯行も・・・第2巻ネタバレとなりますのでご注意ください。

外道の歌 第2巻ネタバレ

加藤真理江という女

加藤真理江は貧乏な母子家庭に育ち、女子高生のころからコンプレックスの塊だった。大学に合格して田舎から東京へ出て一流企業へ合格。順風満帆で、望みどおりのものを手に入れた。

地方でくすぶっている後輩は見下し対象だったし、「会社をやめて企業を立ち上げる」という同僚の男にプロポーズされて結婚。娘・乃亜も生まれ、SNSで自慢しまくり承認欲求が満たされまくりだった。

自己顕示欲の塊でママ友の娘に手をかける

その3年後、真理江はママ友たちの前で見栄の張り合いをしていた。流行遅れのブランドを身に着けながら、こっそりレジのバイトをしている。旦那は会社が傾いてヤバイ、と金を無心して家に帰ってこなくなっていた。

乃亜には「ママは子供のころから自分一人の力でのしあがってきた。だから、絶対に他人に負けちゃだめ」と言い聞かせる。

プライドの高い真理江は、ママ友の間で無視されるようになる。娘は誕生会に招かれず、「うちの子を馬鹿にするってことは、私を全否定することだ」と逆恨みし、ママ友の娘を山奥へ連れ去り、首をしめた。

真理江への復讐は?

その後、真理江は警察に捕まったが心神耗弱のため罪が軽くなり、8年後に出所する。

娘を殺された母親は、真理江を許せずカモに復讐を依頼する。「あの女も同じくらいの恐怖と苦しみを」と。しかし、カモとトラが見たのは、すでに半分気が狂っていた真理江だった。

旦那と娘にも見捨てられ、すでに真理江は絶望に落ち込んで「早く死にたい」と言うのだ。そんな真理江を見て、母親は死んで楽になるのだというのなら、絶対に死なせない、と決める。

被害者や遺族に求めてはならないもの

真理江の事件を通して、カモはトラに「遺族に対して周囲の人間は何ひとつ求めてはならない」と告げます。

真理江に娘を殺されたママ友は、周囲の人たちから「憎んでもしょうがない。許して前向きに生きたほうがいい」と言い続け、そのことで逆にやるせない気持ちになってしまっていました。

『許すことが人間として正しいことなんだとしたら、
許せない私は人として間違っているのか』

こんなふうに、自分を苦しめていたのでした。

心にズン、とくる言葉です。犯罪の被害者にとっては、どんな言葉も慰めにはならない。励ます言葉をかけたつもりが、逆にその人への重荷になってしまうこともあるんだ、と思えたお話でした。

「練馬区の殺人鬼」園田の現在

「練馬区の殺人鬼」である園田は、出版社の漫画編集者として新人からの持ち込み原稿を見ていました。

根暗で思い込みの激しい漫画家志望の青年に、園田はストーキングされるようになり、自宅まで押し入られてしまいます。

でも飛んで火に入る夏の虫・・・園田は自分が「練馬区の殺人鬼」だと正体を明かして逆襲し、「これヤバイよ。ネタになる」と自分の犯行をメモっていました。園田はモーホーに襲われそうになって逆に襲ってやった、という話でした。

カモとトラたちとは今回直接の接触はありませんでしたが、いつか対決の日がくるでしょう。

個人的には、カモとトラの活躍がもう少し見たかったですね〜。でも、ママ友編はお母さん同士の確執や女同士の見栄の張り合いなどドロドロしたものがうずまき、なかなかおもしろかったです。

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