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漫画好きの読書箱

好きな本や漫画のネタバレと感想。

漫画「エデン(EDEN)」ネタバレ感想 遠藤浩輝 

遠藤浩輝先生の漫画「EDEN It’s an Endless World!」は、壮大な地球の終末を描いたお話です。

謎の硬質化ウイルスにより、人類は世界人口の15%を失った人類は、20年後に復興の兆しを見せ始めます。最後に生き残った少年と少女は・・・

「エデン(EDEN)」ネタバレ

硬質化ウイルスで人々が死に絶えた地に、生き残っていたのは病が進行中のレインと、エノアとハナ。エノアとハナはウイルスを体内に取り込んで共存しているため、病気にはかかりません。

犬やヤギを飼い、畑を耕して作物をつくり、なんとか生き延びていました。三人にとってここは小さな楽園であり、ささやかな幸せとともに世界の終わりを見ていたのです。レインは聖書のアダムとイブの話をハナにして、「生きていこうとする意志そのものが罪ってことになる」と言います。

ハナはふと、もし自分とエノアが子供を作らなかったら人間は滅んでしまうのかと尋ね、島の外にほかの生き残りがいなければどの道滅ぶ、とレインは教えます。エノアはいつも「僕のパパはどんな人だったの?」とレインに聞いて、レインはエノアの父であるクリスは親友であり、愛していたと言います。

エノアは「入ってはいけない」と言われていた物置で、「ケルビム」というロボットを復活させます。ケルビムは昔、暴走したために破壊されましたが「より良い存在へ成長したい」という欲求をもっており、エノアはそれを叶えてやることにしたのです。

平穏に過ごしていた彼らのもとに、生まれつきの抗体をもったエノアとハナを狙って「原父(プロパテール)」の襲撃があり、かつて妻子をおいて去った父・クリスが現れました。レインはクリスに「裏切り者」として銃を向けられますが、エノアはケルビムに命じて襲撃者を全滅させて救います。

まもなくレインは硬質化で亡くなり、ふたりきりになったエノアとハナは「楽園」をあとにしたのでした。

>>「EDEN(エデン)」試し読み

「エデン(EDEN)」の感想

楽園を出たふたりは夫婦となり、エリヤという息子をもうけます。序盤が終わったあと、このエリヤが主人公として活躍します。エリヤは原父(プロパテール)に襲われて母と妹とはぐれ、ケルビムとともにさまよい歩いて武装集団にとられられてしまいます。

エノアの本名はエンノイア・バラードと言い、大人になった彼は南米最大のカルテルのドンになっていました。失楽園のアダムとイブを思わせるエノアとハナ。小さな楽園を失い、ウイルスで人が死に絶えてなお争い続ける人々と、生きることの理不尽さにあがきながらも生存し続けることへの欲求は止めることができない。

神はそこにはもはやおらず、「今日も明日も幸せに生きる」という信仰をもって日々を生き延びようとする人たちの強さが印象的でした。

世界の終わり、そして新たな宇宙の創造という壮大過ぎるテーマに未消化な部分はありましたが非常に読み応えがあり、引き込まれる作品です。