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漫画好きの読書箱

好きな本や漫画のネタバレと感想。

毒母の呪縛 ネタバレ感想 つかさき有作のドロドロ実話漫画

「毒母の呪縛」ネタバレ つかさき有

つかさき有先生の漫画「毒母の呪縛」は、悲惨なネグレクトを受けて大人になった女性が結婚してつかんだささやかな幸せを、再び現れた母親にめちゃくちゃにされる実話の物語です。

「毒母の呪縛」のネタバレ

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悪夢と共に過去の地獄の蓋が開く

和田美和子さんは32歳、真面目でやさしい夫と結婚して、小さな幸せを噛みしめる毎日でした。

ところがある夜、子供のころに受けた虐待の記憶が夢で蘇ります。

鬼のような母親に「お前なんて産まなきゃ良かった!」と罵られ、父親に組み敷かれ、「美和子、お前も好きなんだろう」と意にそまない行為を強要される幼い日々・・・

「もうやめて!ごめんなさい、やめてー!」

悪夢に悩まされながら、悲鳴をあげて真夜中に起きる美和子さん。目覚めると隣の夫が「どうした?大丈夫か?」と心配してくれますが、嫌な予感がどうしても消えません。

虐待した鬼畜母が現れる

いつもと同じように夫を送り出した朝、美和子さんが呼び鈴の音に玄関へ行くと、そこに自分の母親が立っていました。

「美和子! ああよかった! やっぱりここだったのね」

探したわよ、すっかり大人になって、とシワがある年老いた派手な衣装の女がそこにいました。

地獄の蓋が開いて、悪魔がやってきたーー美和子は子供のころにさんざん自分を虐待した母親がニコニコしている姿を見てそう思います。

「いいとこ住んでるじゃない!母さんも一緒に今日からここで暮らすからね!」

勝手にずうずうしくズカズカと部屋にあがりこんで、部屋の中を物色する母親。

勝手に入らないで、という美和子さんに「あんた、母さんに向かってなんて口を聞くのよ!」と怒鳴られると、昔の恐ろしかった記憶の条件反射から体がビクッとふるえて謝ってしまいます。

最悪の家庭環境

どの面さげて、親だと言えるのか・・・とふるえる美和子さん。

子供の頃の記憶は最悪で、昼間から飲んだくれているアル中の父親と、派手な身なりをして夜の仕事に出かける母親の罵声で満ちていた家庭。

「とんだクズ男にひっかかったわ」
「うるせー!とっとと稼いでこいや!」

両親の怒鳴りあいは普通で、母には母親らしい母性も優しさもありません。しかし、もっと最悪だったのは、母が出かけると父が襲いかかってくること。実の娘だというのに、父は娘に対して性的虐待をしていたのです。

悪夢、地獄としか言いようがない、救いのない子供時代を思い返す美和子さんは・・・

「毒母の呪縛」の感想

読んでいて具合が悪くなるような、幼い娘への虐待。抵抗できない幼い子供に対して、愛情のかけらすらなく、それどころか自分の鬱憤のはけ口にしたり、欲望を満たす道具にしかみていない親。

父親、ありえないですよね。自分の娘に対してそんなことをするなんて・・・

よく、シングルマザーが再婚して再婚相手の父親に性的虐待をされる、という話はありますが、血の繋がった子供にどうしてそんなことをする気になるのか、絶対に理解できそうもありません。

母親のほうも最悪で、娘に対する愛情ゼロで虐待していたくせに、大人になってから急に母親ヅラしてお金などを無心して頼ってくる、という「いないほうがマシ」な母親です。

とにかく不幸、としか言いようがなく、こうした境遇で生き延びて大人になってからもまとわりつかれる悲惨なお話に暗い気持ちになりました。

他収録作品

この漫画は短編集になっており、表題作のほかに以下4つの作品が収録されています。

いずれも虐待や鬼畜母による恐ろしいトラウマの体験を漫画化した作品です。

・Mの献身
・母の背中
・夢の中の女
・毒蜜

 

>>「毒母の呪縛」試し読みはこちら