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漫画好きの読書箱

好きな本や漫画のネタバレと感想。

ダメ恋前夜 ネタバレ感想(尾崎衣良初期傑作集)

だめんずだらけで大ヒットの漫画「深夜のダメ恋図鑑」のもとになった、幻の女子大生編「尾崎衣良初期傑作集 ダメ恋前夜」。

ダメ男たちに振り回される3人の乙女たち(深夜のダメ恋図鑑の登場人物とは違う女性たち)が、真夜中にダメンズ談義を行います。なお、こちらは尾崎衣良先生の初期作品を含む短編集になっています。

フッたくせにキープにしようとするダメンズ

大学近くにある学生アパートで、女子大生3人が深夜つどい、毎月恒例の「ダメ男報告会」を開く。

19歳の城野叶実は、同じ大学の山田と友達以上、恋人未満の関係。ふたりでたまに遊びに出かけたり、ごはんを食べたりしているうちに、いつしかキスもしてしまう仲に。

キスをしてくれるっていうことは、山田もこちらを好きだと思っていてくれるっていうこと。そう解釈した叶実は、思い切って山田に告白することに。

恋愛映画を観た帰り、さりげなく「あたしとつきあってほしい」と切り出した叶実。でも、彼の返事は「ごめん」で・・・好きだけどそういうふうには見ていないと言われる。

玉砕した叶実に、山田はさらに「城野のことは大事に思ってるし、恋愛を越えて人間としてこれからも付き合い続けていこう」と言い出すが、叶実のテンションはすでに落ちていた。

「いや、そういうのいらないから」

キープ女にされるのはごめんだし、恋をしているわけでもないただの友達にキスなんてしてくんじゃねえ!とキレる。

二股男に尽くした女がキレる!

下曽根唯は、彼氏にとことん尽くす女。たとえ、彼がほかに本命の彼女がいて二股かけられていたとしても、彼のことが好きなのには変わりない。

大学のレポート作成で肩こりだという彼のマッサージをしてやったり、「こんなことしてくれるのは唯だけ」と彼がほかの女の方を向かないように、なんでもしてあげる。

彼はやたらと、唯に対して大胆で図書館のような誰に見られるかわからないような場所で求めてきたり、ついには両腕を縛ったプレイを要求してくるようになってきた。

まさか、本命の彼女にもこんなことをしているの!? と慌てた唯に彼はとんでもないことをさらりと言ってのけた。

「自分の彼女にこんなことできるわけないじゃん」

その言葉で、一気に目が覚めた唯は台所から包丁を持ち出し・・・

彼氏の変さに気づかないダメンズ好き女

苅田瑞歩の彼氏は、貧乏だけど司法浪人中の身。「苦労しているけど優しいよー」と彼のことを語る彼女であったが、最近の出来事を聞いて女友だちにツッコまれる。

「クリスマスでお金ないけど公園の花をつんでくれた」

お金はなくても愛があるっていいよね、と感動している瑞歩に「ごめん、それ馬鹿にされてない?」とすかさずツッコミをいれる唯。

瑞歩は前にも「お母さんの手術台が必要だから」と言われて、彼氏に10万円を渡してバックレられた過去がある。徹底した、ダメンズ好き女。

ダメ恋前夜の感想

登場人物が入れ替わっているだけで、まんま「深夜のダメ恋図鑑」です。自意識過剰系のだめんずたちにひっかかり、ふりまわされて我慢の限界をこえたらキレる、といういつものパターン。

女に尽くされてもそれが当たり前、という男たちの思いやりのなさに、「うわ〜こういう恋バナ知っている」とあるある感満載です。

「深夜のダメ恋図鑑」のノリが好きな方なら、間違いなく楽しく読める作品です。

>>「尾崎衣良初期傑作集 ダメ恋前夜」試し読み