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漫画好きの読書箱

好きな本や漫画のネタバレと感想。

「緋い初夜~家畜同然に売られた女の復讐~」ネタバレ 藤森治見

緋い初夜ネタバレ

「美醜の大地」で人気の藤森治見先生の最新作「緋い初夜~家畜同然に売られた女の復讐~」のネタバレです。

中東を舞台に、一族を守るために差し出された族長の娘のエキゾチックな世界に生きる女の復讐を描いた「緋い初夜」など、短編漫画集になっています。

「緋い初夜」のネタバレ

砂漠の街の上玉の女

砂漠の街の夜更け、男たちは女を求めて娼館へ行く。北の田舎からやってきたキャラバンの隊長が楽しんだ女は、こんな場末の店にしては美しい、上玉だった。

「よそ者だから、こんな粗末な部屋をあてがわれているんだろう?」

と、女に問う。落ちぶれて掃き溜めに埋もれるには、惜しい女だったからだ。

「あら、目的のために自ら掃き溜めに身を投じる子もいるんだから」
「遠い遠い場所からきた、女の子の話」

と女は、男に対して寝物語を始める。

荒くれ者のふたご山の一族

誇り高き砂漠の民、族長の娘であるラジアは父親である長からもかわいがられ、家族仲良く暮らしていた。旅先案内人をしている一族は、旅の途中でひどいものを見た。

ふたご山に住む荒くれ者たちが、女性をリンチにしていたのだった。女性は旅人に道を聞かれただけだったが、男に色目を使ったと責められて岩で頭を割られてしまう。

その話を聞いたラジアは怯えるが、父に「常に清く正しくありなさい。そうすれば神はおまえを救ってくださる」と安心させる。

戦争に負けて敵のものになるラジア

ところがある日、ふたご山の一族が旅道を明け渡せと難癖をつけてきて、争いが起こる。戦争の末、族長はころされてふたご山の一族は娘であるラジアを彼らの一族の嫡子へ差し出すように要求してきた。

新しく族長になった兄は言うことを聞かなければ首を落とすを脅され、仕方なく妹を差し出した。戦争のカタにふたご山に連れ去られるラジア。

「今日からおまえは我が一族の女だ」と、ここには女の自由などないと言われてよってたかって殴り、慰み者にされる。端女のように家事や家畜の世話をして、男たちに汚されるだけの毎日。

家畜以下の存在にされる

ラジアは名目上、シャーヒドというふたご山の一族の長男の嫁になる予定だったが、留守にしており大きなキャラバンを率いていると聞く。

ふたご山の男たちに「家畜」のように扱われながら、必死に耐えるラジア。「家畜以下なのだよおまえは」とののしられながら、父の言葉を胸に生きていた。

そして、夫となるシャーヒドがとうとう帰ってくることになり、婚礼の儀が執り行われることになったが・・・

「緋い初夜」の感想

荒々しい中東風のエキゾチックな世界で、女性が戦争に負けたカタに奪われ、家畜以下の扱いを受ける・・・という残酷な風習がある中で生き抜いた女の物語です。

女性が虐げられる世界であっても、復讐を胸に過酷な人生を生き抜こうとする女性のたくましさを感じました。ボロボロにされた女性が、どん底からはいあがるという内容は、何度読んでもスッキリしますよね。

藤森治見先生の描く美女は本当にキレイで、絵柄と世界観がすごくマッチしていたと思います。また、短編マンガとはいえ、隅々まで繊細なタッチで描かれており、クオリティの高い漫画集です。

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