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ジェノサイダー(漫画)ネタバレ感想 宮崎摩耶・秋吉宣宏

宮崎摩耶・秋吉宣宏作 漫画「ジェノサイダー」は、チンピラ彼氏の言いなりになって美人局の片棒をかつぐ少女・ナツミと、ナツミと同じ年頃の娘をもつ中年男・鉄男が、お互いの素性を知らないままネット経由でメールのやりとりをすることになり、「悲劇」が起こるお話です。

物語前半はナツミと関わってしまったことにより、最悪の事件が発生するまで。後半は、最愛の娘をボロボロにされた鉄男が復讐の鬼となって娘の敵を取る展開になっています。

「ジェノサイダー」のネタバレ

 

美人局の少女・ナツミ

ナツミはいつものように、不良の彼氏・ケイタにおもちゃのように扱われながら、彼の小遣い稼ぎのために美人局を手伝っていた。

どこにも居場所がない・・・ナツミは、孤独で空虚な心を抱えていた少女だった。

ネットでたまたま知り合った「鉄男」とメッセージのやりとりをするのが、最近の趣味。

ナツミはつい、本音でメッセージを送る。

『鉄男さん、あんまり私とメールしないほうがいいよ
下衆だから、私。最低な人間だからってこと』

それに対する鉄男の返事は、

『下衆なんかじゃない。最低な人間は、自分のことを最低なんて言わないと思うよ』

そんな何気ないやりとりに、ナツミは癒やされていた。


居場所のないナツミ

ナツミが自分のことを「ゲス」だというのには、もちろん根拠があった。

ケイタの言うとおりに、路地裏で男を誘い、自分に手を出した瞬間にケイタが飛び出してくる仕組み。

「はい!手ぇだした〜!!コレ、俺の女なんですよ!
落とし前、どうつけてくれんの!?」

と殴り、蹴りをして痛めつけたあと、ケイタは相手の男から金を巻き上げる。

 

自宅では、「カリスマ主婦」として持ち上げられている有名人の母が、自分のイメージ通りの娘でいることを強制してくる。

ケイタはケイタで、「彼氏」と呼ぶには乱暴すぎで、ナツミのことを「ブタ!」と呼んで、気まぐれに追い出した。

『どこにも居場所がないよ』

せつなすぎて、鉄男にメールするナツミ。

 

鉄男は自分の娘・利香くらいの年頃の少女が、さみしいことを言ってきたので、やさしく返信した。

「本当に必要なのは居場所ではない。自分を許してくれる存在だ」

心にしみてくる言葉をくれる鉄男に、「会いたい」とナツミは本気で考えるようになる。

ケイタにバレてしまう

ケータイばかりいじっているナツミを不審に感じ、勝手にのぞきみたケイタは、ナツミが「鉄男」という男にいれこんでいると知る。

ナツミと鉄男がひそかに会っている現場を見て、鉄男の家までつけたケイタは、娘の利香に目をつける。

「娘、いるんだ、ふ〜ん」

自分のものであるナツミに、手出ししようとした報いを受けさせるために、ケイタは鉄男の愛娘を襲う計画を立てる。


「ジェノサイダー」の感想

絵がとてもきれいなのですが、そのぶんだけイロイロとエグさも目立ちます。

ナツミは家庭では娘に愛情のない有名人の母親しかおらず、外ではチンピラのケイタにひどい扱いを受けながらも、言いなりになってしまうほど、寂しくてたまらない女の子。

優しい言葉をかけてくれる鉄男に、ナツミは慰めを見出しますが、それを知ったケイタが面白いはずもなくなんの罪もない鉄男の娘がその毒牙にかかってしまいます。

 

ナツミはナツミで、鉄男に裏切られた、という思いを抱いてしまい彼を恨むように。さらに、鉄男が復讐鬼と化す後半になると、あの優しげな中年おじさんだった鉄男が、似ても似つかないショッカーみたいな怪人になっていき、唖然とします。

それだけ、娘のことがショックだったんだっていうことなんてしょうが・・・

 

>>「ジェノサイダー」を読む

 

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