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「花園メリーゴーランド」ネタバレ 柏木ハルコ

柏木ハルコの「花園メリーゴーランド」は、人里離れたとある村に迷い込んでしまったひとりの少年が入った、不気味で閉鎖的な村を描いた漫画です。

都会ではありえないような奔放で独特な性因習、素朴な村の表面下にあるねっとりとしたエロスが隠れています。

「花園メリーゴーランド」のネタバレ

中学三年生の相浦くんは父親から先祖代々伝わる刀「烏丸」の話を聞いて、どうしてもその村へ行ってみたくなります。

父の故郷である谷竹村は、山奥にありバスを何本も乗っていかなければならないような場所でした。

 

相浦くんはバスを寝過ごしてしまい、どこだかわからない山奥に取り残されます。出会った地元の女の子に連れられて、彼女の家である民宿に泊まりますが、真夜中に民宿のお母さんがシースルーの姿で夜這いにやってきて・・・なんなのかわからなかった相浦くんは、何事もなくその夜を過ごします。

 

谷竹村の寺で「烏丸」のことを尋ねるも、大昔のことでわからないと言われ、調べる間に民宿へ戻ります。

途中、トラックに乗せてくれたお姉さんの家でお茶を飲ませてもらうと、そこの家族が悪ノリをして相浦くんのズボンをおろし、「マラ」をみんなで見て大笑いします。

 

さらに、お姉さんはそこにまたがろうとして・・・慌てて泣きべそをかきながら、相浦くんは逃げ出すのです。

 

民宿で夜にお母さんに襲われる!

混乱しながら民宿へ戻った相浦くんを、さらなる混乱が襲います。

様子がおかしい相浦くんを心配したお母さんは、相浦くんを胸に抱きしめて「うんとやさしくしてやっから」と言って自ら裸になり、相浦くんと布団の中でチョメチョメをしてしまいます。

 

相浦くんは自己嫌悪に苛まれながら、村でお姉さんに会うと、なぜお母さんがそんなことをしてきたのかがわかりました。

この集落では厄年の女は若者と性交渉をすることで厄落としができる、という言い伝えがあったのです。しかも、相手は外部からやってきた人間がいいという。

 

そしてお母さんは「お宮さん」で厄払いの祈祷を受けに行って、相浦くんがその儀式を見てしまったため、気まずい雰囲気に・・・

 

一般常識が通用しない閉鎖的な村

 

山奥の村には独特の風習や常識があり、それは都会のものとはまったく違っています。相浦くんは、この村の風習により自分の中にあった「常識」がすっかり壊されていくのです。

理解しがたいしきたりに振り回され、相浦くんはまるで異次元空間に迷い込んでしまった旅人のように途方に暮れます。

そこから逃げようとしたときには、時すでに遅く、夜這いや乱交という村の風俗にすっかり染まっていたのです。

 

感想

ナニコレ、怖い! 閉鎖的な村で行われている、外部の人間には簡単に理解できない風習。

 

逃げようとしても追われ、次第にその村の色に染め上げられていく主人公を見ていて、自分だったらおそろしいと思えます。

 

男の子だからオイシイ思いができた、という見方もできなくはないですが、ねっとりドロドロとしている空気感がなんともいえません。

 

柏木ハルコ先生が描く、別世界はこういう独特な世界観があり、とても引き込まれます。

 

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